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帆布について

強さとしなやかさ、鞄作りに最適な生地 それが帆布です


帆布は丈夫な糸を何本も撚りあわせ平織りで織り上げていきます。糸を「撚る」とは、何本もの糸をねじって互いに巻きつけていく事です。そうする事で丈夫な1本の糸が完成します。その糸を、たて糸とよこ糸に1本ずつ交互に上下させて織るため交差する点が多く、丈夫で厚みのある耐久性の高い生地が出来上がるのです。
帆布の始まりは、古代エジプトだといわれています。当時は亜麻の帆布が作られ、それでミイラを巻いていたそうです。日本では江戸時代末期に、兵庫(現在の神戸市兵庫区)で廻船業を経営していた工楽松右衛門がより速い船を作るために「松右衛門帆」を発明しました。それまでの和船の帆は、ムシロで作った物や「刺帆」と呼ばれる綿布を2~3枚重ねてつなぎ縫いをしたものが主流で、製造に手間がかかる割に耐久性が低かったので、新型帆布「松右衛門帆」はすぐに全国に普及し、北前船をはじめとする大型和船の航海術を飛躍的に向上させました。「帆布」と言う文字も船の帆の布として使われていたのが名前の由来です。
実は帆布はとても馴染みのある生地です。小学校の体育の授業で使ったマットや跳び箱の上の部分も帆布が多く使われていました。それ以外にも運動会のテント、油絵の画材、ハンモック、お相撲さんのまわしなど上げるとキリがありません。何故そんなに色んな場面で使われているのか、それは帆布生地の特徴にあります、「とにかく丈夫」「水を通しにくい」「通気性に優れている」「厚さにより種類が豊富」「使っていくうちに馴染んで味が出る」などです。その様な、耐久性と機能性が高く、時間経過で味の出て来る帆布は、鞄作りには最適な生地と言えると思います。

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